金星周回軌道投入から2周年(2地球年)を迎えました!
金星探査機「あかつき」は、金星周回軌道投入(2015年12月7日)から2周年(2地球年)を迎えました。これを記念してプロジェクトマネージャの中村正人教授から皆様へメッセージをお届けします。
みなさん、こんにちは。"あかつき"のプロジェクトマネージャの中村です。 今年もみなさんにご挨拶をさせていただくことができるということは、"あかつき"もまだ元気だということで私にとっては大変うれしいことであります。"あかつき"が金星周回軌道に入ってからもう2年が経ちました。金星では、その間に金星が太陽の周りを3回まわっているということで、3金星年以上経っています。これからも長い間、金星の周りを"あかつき"が探査して新しいデータを次々に取ってきて欲しいと思っています。例えば、赤外線と紫外線で撮られた模様を見ると金星の山の上に特徴的な構造が出る、ということは"あかつき"が観測を始めた頃に分かったことですけども、最近ではいろいろな山の上に出るということも分かってきました。こういった新しい発見からスーパーローテーションの謎に迫る手掛かりが段々と取れるようになってまいりました。これから衛星には長い日陰などの試練が待っていますけれども、我々は全力でこの衛星を金星の周りに回したいと思っていますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
2017年12月
中村 正人