ミッション金星とは

金星は地球のすぐ内側の軌道を公転し、地球に最も近づく惑星です。その軌道半径は約1億820kmで地球・太陽間距離の0.72倍です。直径は地球の0.95倍、重さは地球の0.82倍と、大きさ・重さとも地球とよく似ています。そのため金星は「地球の兄弟星」とも言われます。

金星と地球の太陽間距離、直径、質量を比較した図

金星は、明け方、夕方の空にひときわ明るく輝く星として古来より知られてきましたが、それは地球に近いことに加え、太陽の光をよく反射する雲で大気が覆われていることも理由のひとつです。金星は、厚さ20kmにも及ぶ硫酸の雲で覆われており、雲の下の大気や地表の様子を私たちの目で直接見ることはできません。またその雲によって太陽の光を8割近く反射するため、太陽から受け取るエネルギーは地球の半分程度です。しかし二酸化炭素を主成分とする厚い大気(地表で90気圧)を持つため、その温室効果によって地表付近は460度という高温になっています。さらにその大気は、金星のゆっくりとした自転(243日)を追い越すように高速で流れており(4日で1周)、「スーパーローテーション」と呼ばれています。

地球には存在する海や磁場、プレート運動も金星にはなく、現在も活動している火山や雷の有無も分かっていません。金星は「地球の兄弟星」とも言われながら、地球とは多くの異なる点を持つ惑星なのです。